住宅ローンを借り換えたほうがいいケース
住宅ローンの借り換えは、上手に選択すると金利分を節約することができるので大変お得です。
では、具体的にどんな条件に当てはまれば借り換えで得をすることができるのでしょうか。
ここでは、住宅ローンを借り換えたほうがいい人の例を紹介します。
変動金利で組んでいる方
変動金利とは、リアルタイムに変動する金利に合わせて支払額が決定する金利方式です。
一般的に、変動金利の方が固定金利よりも金利は低く設定されていますが、そのぶん、金利が突然上昇した場合、一気に返済額が増えてしまうというリスクがあります。
現在は超低金利市場なので、将来の安全性を考えると、変動金利よりも長期固定金利に借り換えた方が有利と言えます。
段階金利適用が間近な方
公庫ローンを組んだ方の場合、11年目以降に段階金利が適用され、金利がアップされるケースが多くなっています。
段階金利は基本的に他の固定金利よりも高めに設定されているため、そのまま段階金利が適用されるとかなりの金利負担を強いられることになります。
そのため、段階金利適用が近づいている方は、今の内により低い金利の固定金利に借り換えた方がよいでしょう。
現在よりも高い固定金利を組んでいる方
住宅ローンの金利は国内外の動向によって変動しているので、数年前に長期固定金利を組んだ時の適用金利が現在の住宅ローンの適用金利よりも高い場合があります。
この場合も別の金利の低い長期固定金利に借り換えることによって、金利分を節約することが可能です。
短期固定金利を利用している方
固定金利は長期だけでなく、3年や5年などの短期固定金利も存在します。
短期固定金利を利用すると、初回キャンペーン金利として、通常よりも有利な金利でローンを組むことができます。
しかし、3年や5年などの適用期間が過ぎた場合、通常の金利に差し替えられ、金利が大幅にアップしてしまいます。
そのため、適用期間が過ぎてしまう前に、他の低金利の長期固定に借り換えると、金利上昇リスクを回避することができます。
ゆとり返済・ステップ返済などを利用している方
ゆとり返済またはステップ返済とは、住宅ローンを借り入れた当初5年間に限り、少ない額で返済できるローン方式です。
最初の5年間は通常よりも少ない返済額で済む上、現在の収入が少ない方でも容易に住宅ローンを組めることから、多くの方がゆとり返済・ステップ返済を借り入れてきました。
しかし、これらのローン方式は、支払額が少なかった5年間の支払い分を6年目以降に均等分割しているため、6年目から急激に支払額が増加してしまいます。
通常は5年目に繰り上げ返済をすることで調整するのですが、うまく調整できなかった場合、一気に月々の支払いが増え、家計を圧迫してしまうことになりかねません。
そのため、ゆとり返済やステップ返済を利用している方は、6年目に入る前に別の長期固定金利への借り換えを検討した方がよいでしょう。